12周年記念式典(2024.10.31)

設立12周年記念 式典と講演・音楽の集い

日時:2024年10月31日(木曜日) 13:00~15:40
会場:吹田メイシアター(吹田文化会館)中ホール


受付
受付

【第一部】式典

 楽しいアウトドアスポーツCA野田さんの司会で始まりました。
最初に猪谷理事長の挨拶がありました。続いて、ご来賓の方のご紹介がありました。続いて、頂戴したお祝いのメッセージの披露が行われました。吹田市長後藤圭二様のメッセージを半崎副理事長、豊中市長長内繁樹様からのメッセージを北方副理事長、大阪府福祉部高齢介護室室長谷口吉宏様からのメッセージを吉田理事、高槻市長濱田剛史様からのメッセージと池田市長瀧澤智子様からのメッセージを野田さんが代読しました。そのほかにも頂いたメッセージはロビー入口に掲示されました。

司会の野田さん
理事長挨拶
猪谷理事長
半崎副理事長
北方副理事長
吉田理事

【第二部】講演

 本日は、認定NPO法人気象ネットワーク代表 浅岡美恵様 に、「『地球温暖化』は何が問題か」をご講演いただきます。
浅岡様は京都大学法学部をご卒業され、1972年京都弁護士会に登録。スモン訴訟や水俣病京都訴訟、 豊田商事事件などに関わられました。気候変動枠組み条約第3回締約国会議に向けて1996年に設立された気候フォーラム事務局長WP、1998年に気候ネットワークと改め、代表となられ現在に至っております。

 私たちも避けて通れない問題を、とてもわかりやすく解説していただきました。いただいたレジュメから抜粋して掲載させていただきます。この問題に限らず、何よりも「関心をもつこと」が大切であると改めて教えていただきました。
 

地球温暖化は何が問題か ~子どもたちの未来のために~

地球温暖化から地球沸騰化時代へ

 2023年7月、グテーレス国連事務総長は「地球沸騰化の時代に突入した」と宣言。高温記録が年々更新され、世界各地で気候災害が人々の命や健康を奪い、極端な高温や豪雨が日常的となっている。なかでも、2023年、24年は世界的にも歴史的高温となった。日本でも、高齢者を中心に熱中症による死者が年間1500人にもなっている。

人間活動が地球温暖化による気候変動をもたらしていることも疑う余地がない

 1990年に国連に設置された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2013年の第5次評価報告書で、「地球温暖化が危険な気候変動をもたらしていることは疑う余地がない」と断じ、世界のCO2の累積排出量の総量と世界の平均気温の上昇が比例関係にあり、既に産業革命前から世界平均で約1℃上昇していることを明らかにした。

進まない世界の排出削減

 IPCC第6次評価報告書統合報告書(2023年)によれば、世界全体で、2019年に比べて、温室効果ガス全体では2030年までに43%、2035年に60%削減、CO2については2030年までに48%削減、2035年までに65%削減が必要である。しかし、各国の排出削減目標を足し合わせても、1.5℃目標の削減経路には足りていない。このままでは3℃の上昇をもたらしかねないのが実情である。

子どもは大人の数倍の被害

 地球温高の悪影響はだれにも等しく現れるのではない。温暖化に殆ど寄与していない貧しい国や地域の人々により早く、過酷な影響が発生している。また、若い世代ほど長期にわたってより深刻な被害を受ける世代間格差も顕著である。

気候危機回避のために裁判所にも役割

 近年、世界の各地で、市民やNGOが国や企業に対し、気候変動対策の強化などを求めた裁判(気候訴訟)が提起され、認められて国の政策に影響を与えた例も現れている。気候変動は人々の人権を脅かすものであり、人権を守るのは裁判所の役割である。

日本の再エネ資源は豊富

 世界は太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーへの転換を進めており、そのコストは急激に低下し、最も安価な発電方法となっている。日本の自然エネルギー資源は、保守的に見積もっても、電力需要量(約1兆kwh)の6倍以上である。農地でのソーラーシェアリングや耕作放棄地の活用は、人口減少に悩む地域経済の立て直しに貢献する。風力発電も洋上風力などの可能性が十分にある。太陽光などの変動性電源対策としての蓄電池コストも低下が著しい。地域主体で地域に利益をもたらす対策を行政が支援していくことが急がれる。


【第三部】音楽の集い

 Four by Four の皆さまは、同志社大学「グリークラブ」の卒団生で、かれこれ40年近く活動をしておられるそうです。年齢差は20歳ほどあるそうですが、平均年齢は75歳だそうです。歌うものは主にアメリカのポップス、いわゆるオールディーズと呼ばれるポップスソングやジャズのスタンダードナンバー、日本のヒット曲から演歌までと巾広く、約350曲~400曲のレパートリーをお持ちだそうです。

 最後の曲の「川の流れのように」は会場の皆さんも一緒に歌いました。アンコールには「東京ブギウギ」を歌っていただきました。
平均年齢75歳とは思えない素晴らしい歌声で、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。


秋江理事からの寄附のお願い

 秋江理事より寄附のお願いがありました

 社会貢献の一つである子ども支援には、助成金などを積極的に使ってはいますが、それだけでは足りないので皆様の寄附を募っていますというお願いがありました。

北方副理事長の閉会の挨拶

 北方副理事長より閉会の挨拶

 皆さま本日はお忙しい中、12周年記念式典にご来場いただきまして、誠に有り難うございます。
 現在第13期生の募集中でございます。「再発見!何でも見てやろう」は抽選になることが決まっておりますが、その他の講座も11月末まで受け付けております。
 講演と音楽の集い、にぎやかに終了することが出来ました。これをもちまして閉会の挨拶とさせていただきます。